最近使ったファイルのお掃除スクリプト

今回のテーマ: ショートカット操作、正規表現

ウィンドウズにはご存じのように「最近使ったファイル」という機能が用意されています。

ファイルを開いたときにそのファイルへのショートカットを作成し、メニューからアクセスできるようにする...。という、便利そうで意外と使えない機能です。

使いにくい原因は、「ファイルを使った直後ぐらいしか使い物にならない」ということにあります。日常的に使うファイルが5~6個ならまだしも、"readme.txt"なんかの一度しか読まないファイルに埋もれて必要なファイルが「最近使ったファイル」から無くなっていて、結局エクスプローラーでファイルを探すハメになります。

一つのファイルを作成するのに、たくさんのファイルを資料や図として開くとあっという間に「最近使ったファイル」は用をなさなくなってしまいます。「最近使ったファイル」が上から下までデジカメで撮影した写真で埋め尽くされた経験をお持ちの方も多いでしょう。

さらに、人に見られたくないファイルも記録に残るのは多少困りものです。たとえばアプリケーションのプロダクトキーの一覧を記録したテキストファイルであったり、日記帳であったり、子供に見せられないお父さんの秘密ファイルであったりします。

困ったことにウィンドウズ2000/Xpでは、最近使ったファイルのショートカットがハードディスク上に蓄積される構造になっています。これを削除する方法は一応用意されていますが、結構面倒な上(ウィンドウズXpでは、左右あわせて5クリック必要です)、全部削除する以外の選択肢がありません。「この中から、jpg画像とテキストファイルだけ削除したいのだけど」というと、「最近使ったファイル」のフォルダをエクスプローラーで開き(ウィンドウズXpだと"Document and Settings\UserName\最近使ったフォルダ"にあります)、その中から不要なショートカットを削除するしかありません。非現実的なまでに面倒です。

ウィンドウズXpでは、「ファイル名を指定して実行」で"Recent"と入力すれば「最近使ったファイル」フォルダが開きます(大文字・小文字は関係ありません)。

ほかにも"SendTo"や"Favorites"等でも特殊フォルダが開きます。何かの時には役に立つかもしれません。

「面倒かつ決まりきった手作業の自動化」――これこそが、スクリプトの出番です。

最近使ったファイルのお掃除スクリプトダウンロード


プログラムコードの表示

(プログラムコードがここに表示されます)

今回のスクリプトは長いです。履歴消去の対象は、ワイルドカードを使用して指定します。

特定の拡張子を対象にする場合(例えばテキストファイルの".txt")、"*.txt"等のように指定します。指定が複数になる場合、"|"記号、もしくは改行で区切ります。

また、数日たった古い履歴を消去する指定も出来ます。上記コード上の赤で強調された部分を編集してください。


なお、これはあくまで「最近使ったファイル」を掃除するのみです。インターネット・エクスプローラーの履歴、MSオフィス等の履歴は消去していません。セキュリティ対策としては不十分です。

このスクリプトは主に「最近使ったファイル」の利便性を高める目的で作ったためです。

例えば、インターネット・エクスプローラーの履歴を開き、「マイコンピュータ」の履歴を見れば、開いたファイルの履歴が残っています。お気をつけ下さい。